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静謐なる柩。
捏造満載コードギアスの自己満足二次創作サイト。現在休止中。復活は未定。
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いわば現実逃避ですうふふ。
課題訂正が終わらない…ベクトルよ、私たちは友達だと思っていたのに……!
明日のテストに向けておそらく今日は貫徹ですね!
今週も休みは結局ないのでもうこれで休みナシで5週間目ですね!

―――まあそんな感じで疲れがたまっているので、変なところがあるかもしれません。
でも「あ、コイツ疲れてるんだなー…」と流してやってください。

相変わらずキャラ崩壊・捏造注意報。気をつけてくださいね!

ゲットーの入り組んだ道を進んで何分経っただろうか。
C.C.と名乗る少女の迷いの無い足取りに従い、歩き続けたミレイの前には、ひとつのトレーラーがあった。

「……ここ、が?」
「ああ、本命中の本命のアジトさ。今は幹部連中だけが使ってる。ゼロも大抵はここにいるな」
「…ここまで来ておいてなんだけど、その、いいのかしら。いきなり『ゼロ』に会わせたりして…貴方も、団員なのよね?」
「厳密に言えば違うな。私はアイツに付き合ってここにいるだけで、別に騎士団には興味はない。『日本』にもな。さて、入るぞ」


騎士団のメンバーの大部分が日本人で、日本奪還を目的に活動していることは、明確に宣言されてなくとも誰もが気付いている事実だ。
なのに『日本』なんてどうでもいいと不適に笑ってみせる彼女は、本当にゼロのためだけに此処にいるのだろう。

C.C.なんてふざけた名前を名乗った彼女について分かるのは、鮮やかなエメラルドグリーンの髪と黄金の瞳を持つこと。
そして、“ゼロの代わりを任されるほど”正体不明である『ゼロ』に近しい位置であろうということだけだ。
そしてあとは―――ゼロの衣装を脱ぎ捨て、纏っているのがブリタニアの拘束服であることぐらいか。

冷静に考えれば怪しいことこの上ないが、ミレイからすれば『黒の騎士団』へとコンタクトを取るための唯一のパイプ役だ。
多少の怪しさには目を瞑るべきだろう。

そしてC.C.は堂々とトレーラーの中へと入っていく。ミレイも続いた。

中にはたくさんの『日本人』がいた。
一見異様であるC.C.が入っていっても誰も何も言わなかったが、後ろにいるミレイの姿を見ると不審を露にした。
その表情は「何故ここにブリタニア人が……」とありありと物語っている。

訝しげな視線の中、1人の若干気弱そうな男がC.C.に近づいた。

「C.C.…その少女は?」
「ああ、扇。丁度良かった。入団希望者だ、手を出すなよ。他の奴にも言っておけ」
「…ゼロに許可は取っているのか?」
「いいや?私の独断だが?」

扇と呼ばれた男は表情を引き攣らせた。周囲の者達も不満そうではあるものの、何も言わない。
ますますもってC.C.の立場が不明だ。敬われている様子も無いのに幹部と当たり前に対等に話をし、かつ独断が暗黙の了解と見做されているように見える。

しかし1人の猫背の男にとっては違ったようで、ずかずかと近づいてくると、C.C.に向かってがなり始めた。

「おい、C.C.てめェ!勝手なことしてんじゃねーよ!ただでさえお飾りの特区宣言のせいでごたごたしてるっつーのによォ」
「勝手な行動についてお前に言われたくはないな玉城。お前、また経費を勝手に使い込んだらしいじゃないか。
その学習能力の無さには流石の私もかける言葉が見つからない」
「ちっ!ゼロの愛人だからってデカイ顔しやがって!」

どうやら力関係はC.C.の方が上らしい。言い負かされた玉城という男は近くにあった机を蹴りつける。八つ当たりだろう。…本当に幹部なのだろうか。
今まで生徒会で会長をしてきたのだ。ミレイとしてはそれなりに見る目はあるつもりなのだが…どう見ても、口だけで使えないタイプのような…

(にしても、C.C.はゼロの愛人?確かにそれなら納得できる点もあるけど…本当に?)

何故か違和感がある。ミレイの直感にしか過ぎないが、どちらかというと彼女はなにか別の――

無言で考え込むミレイの傍らで、扇という男が不安そうに再び問いかけた。

「だがC.C.、本当に大丈夫なのか?ゼロに無断で…」
「うるさい。で、ゼロは何処だ?」

うざったそうにその言葉を一蹴すると、C.C.は辺りを見回した。その言葉にソファでPCを操作していた髪の長い女性が立ち上がる。

「あ、それじゃあ私が連れてくるわ。そろそろ頼まれてた情報をまとめたデータ、ゼロに渡す時間だし」
「お、おい井上…」
「どこぞの使えない男とは違って気が利くじゃないか。頼めるか?」
「ええ。まあ、ついでだし。行ってくるわね」

にこやかに向かって井上と呼ばれた女性は扉から出て行った。…さっきの玉城とかいう男とは大違いなようだ。
黙ったまま辺りの様子を観察していれば、扇という男がおずおずと話しかけてきた。

「……その、聞いていいか?なんで騎士団に入団しようと…」
「ああ、それは―――」
「すいません、紅蓮のメンテナンス長引いちゃって。そういえばブリタニア人の入団希望者をC.Cが連れて来たって、さっき井上さんが―――――ッ!?」

質問に答えようとしたミレイの耳に扉の起動音と共に聞こえてきた声は、いつも聞きなれた、紅の髪を持つ少女の。

(そうか、カレンはハーフだったわね)

ミレイには意外にあっさりと納得できた。逆に、カレンの方は動揺を隠しきれていない。

「かい、ちょう…?」
「カレン…貴女も騎士団だったのね…」

呆然と呟くカレンに比べて、ミレイは冷静そのものだ。
2人が顔見知りなのはそのやり取りで容易に見て取ることができた。

「カレン、知り合いか?」
「は、はい…学校の、生徒会の会長です……確か、最近ずっと休んで…でも、どうして此処に」

戸惑った様子が隠しきれていないカレンに、にっこりと笑みを浮かべる。

「嘘。カレンには分かるでしょう?本当に、なんで私が此処にいるのか分からない?」
「…もしかして、探すため?」
「ざーんねん。ハズレよ」

くすくすとにこやかに、軽やかに、笑う。まるで“いつもどおり”のように、明るくミレイは―――哂う。
そしてそのまま、次のイベントの予定を告げるときみたいに、いたって自然に言葉を紡いだ。

「私が此処に来たのはね、―――枢木スザクを、殺すためよ」

一気に、空気が緊迫に満ちた。
原因は分かっている。ミレイの発言ではない。ミレイが放っている殺気だ。

表情はにこやかでありながら、その目には明確な殺意と憎しみが篭っているのが分かる。
「戯言だ」と、誰一人口にはできなかった。本気だと、雰囲気からありありと伝わってくるからだ。
戦場に立つことが少なくない現状だというのに、ただ1人の少女が放つ殺気に、完全に圧し負けている。
元軍人である『奇跡の藤堂』やその部下らしき4人は慣れているのか、驚いた表情でミレイを見ているくらいだが。

しかしその殺気を放っている張本人であるミレイは明るい声音で続ける。

「そうね、願わくばユーフェミア殿下も…とは思っているけど。コーネリア殿下が御守りしてるでしょうから、そっちの方は難しいかしら。でも、スザクは戦場に出て、騎士団と戦っているでしょう?だから来たの。―――あの裏切り者を、殺すために」

最後の方は、声のトーンが低くなった。
ほとんどの者がプレッシャーに負けて動けない中、朝比奈は不思議そうな顔をする。

「ねえ、裏切り者ってどういう意味か、聞いていいかな?確かに皇族の騎士になった枢木は俺たち日本人にとって裏切り者だけど、君みたいなブリタニア人にとっては違うんじゃない?」
「いいえ、裏切り者よ。確かに“ブリタニア”にとっては違うでしょうけど、私にとっては紛れも無く。“知ってる”くせに、軍に身を置くばかりか皇族に膝をつくなんて!」

そう、知っていたくせに。
あの方達の身分を、敵を、状況を、願いを、あの男は知っていたというのに!!!
なのに、あの男は―――――――!

「枢木スザクのせいで、私たちが必死に作り上げた箱庭は壊された。あそこが、最後の砦だったのに。なのに、スザクのせいで箱庭は徐々に根幹から揺らいで、とうとう『学園祭宣言』のせいで完全に崩壊したわ。だから私は、私の大切なものを奪ったスザクを、ユーフェミア殿下を、絶対に赦さない」

激昂のままに声を上げるのではなく、低く抑えられた声で呟かれた言の葉は、よりミレイの憎悪が深く響いて聞こえた。
気がつけば、浮かべられた笑みすら消えていた。
そのミレイから感じられる憎しみは『日本人』が抱くブリタニアへの憎しみを遥かに凌駕しているようにすら思える。
生徒会室でのミレイの姿を見ていたカレンは思わず息を呑んだ。そこまで、会長はルルーシュ達のことを。

「構わないでしょう?騎士団にとってもスザクは敵なんだから。これでも私、情報処理は慣れてるし、ハッキングとかもそれなりにできるのよ。で、そういうデスクワーク系統はもちろんだけど、ナイトメアにだって乗れるわ。スザクと同レベル…とまでは流石に自信持って言えないけど、なんとか喰らいついていける程度には。…やり方と、機体次第ではスザクに勝つことも不可能じゃないと自負できるくらいには、ね」

ミレイはルルーシュの騎士になるために、ずっと努力してきたのだ。
少なくとも、おそらく付け焼刃で動いているあろう騎士団の人員には劣るつもりは毛頭ない。

黙っていた金髪のブリタニア人の男が面白そうに笑った。

「もし本当なら、なかなか得がたい人材ではありますね。残念ながら、騎士団は優秀な人材が不足しておりますし」
「ディートハルトっ!」
「おや、私は事実を述べているだけですが?まあどうするにせよ、私はゼロの判断に従うつもりですけれど――ああ、来たようですよ」

その言葉と同時についさきほどまで満ちていたものとは別の緊張感が生まれる。
ばっと向けられた視線の先にある扉が開かれ、メディアでよく見かける仮面のテロリスト、『ゼロ』が…

そこで思考は止まった。
見れば、分かる。今まで何かを介した状態でしか目にしなかったからか気づかなかったが、直接会えば分かる。分からないわけがない!
ああ、どうして分からなかったのか!あの方達には確固たる反逆の理由があるというのに!!

(『ゼロ』―――いいえ、違う。違うわ。この人は、この御方は!!)

今の今まで暗い炎を宿していたミレイの瞳が、歓喜に輝いた。

「―――――ずっと、そこにいらっしゃったんですね…」

小さく漏れた声を聞き取れたのは、カレンだけだった。
どういう意味だと振り返って、カレンは目を見開く。

ミレイの頬を一滴の涙が伝う。しかしミレイはそんなことにも気付かない様子で、微笑を浮かべていた。
その微笑みは、今までカレンが見たことが無いほどに柔らかく、とても幸せそうなものだった。

 



(やがて彼は《復讐》(reta"L"iation)を求め、そして》("L"elouch)を見つけました。)

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HN
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無題
更新待ってました!
やっぱりナナリーは他の場所に匿ってて夜になるとゼロもそっちへいくんですかね

ミレイさん見たゼロもきっと硬直してるに違いないと妄想w
そしてCCが持って帰った衣装に「もっと綺麗に畳んで運べ」としかる姿がw

棋士志望設定のミレイさんなら崩壊してるってかんじはしませんでしたよ
無名祭祀者 2008/07/25(Fri)05:34:01 編集
無題
キャラ崩壊なんてしてないですよ!!!むしろ騎士なミレイが格好いいですvVこのままルルーシュの騎士としてスザクを戦場でバッサリやっちゃってください!!!!b
十六夜 2008/07/25(Fri)17:16:52 編集
こんばんは
更新、嬉しいです。
ロイドやジノが騎士なお話も好きですが、ミレイが騎士なのも素敵です!普段、飄々としたキャラが強い想いを秘めているのがいいです。
キャラ崩壊なんて感じませんでしたよ。このまま凛々しいミレイで、サクッとスザクをいじめちゃって下さいv

彩霞さんは〇校生なんですね~。私もベクトルには振り回されたものです。数学、大っ嫌いでした。特に数Ⅲは…。
でも、〇校時代はいいですよ~。テストの点が良くなくても、卒業できる…。
私は、ちょうど今、大学で前期試験直前なんですよ。さっぱり理解できなくて、今回は単位がボロボロな感じで(泣)

模試や夏期講習は大変でしょうが、頑張って下さい。

万葉 2008/07/25(Fri)23:05:25 編集
きたーッ!!
エルの肖像ですね!待ってました。
ミレイがスザクのことを言っている時の気迫がすごい伝わってきて、思わずその場で聴いている錯覚に陥りまして・・・息を呑んでしまいました。
そして、ゼロとの対面。すぐに気付いた彼女に感動!やっぱり、この点がスザクとミレイの違いなんですよね。理解度の差って言うか、どれだけ相手を想っているかとか。キャラ崩壊なんてとんでもない!ミレイさん、最高です!
最後の“L”の一文にゾクッとしました。
ミレイが浮かべた微笑に重なって、ぴったりな一文ですね!!
イザヤ 2008/07/25(Fri)23:37:28 編集
ミレイさん、かっこいいです!
待ち遠しかったです!
ミレイはある意味ルルーシュに一番近い他人だからこそ、どこまでも理解し護る立場にいて欲しいと思います!お願いですから、このままミレイをルルの傍に!
さゆま 2008/07/26(Sat)01:24:55 編集
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ゲームと読書が大好きです。

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