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はい久々の更新です返信返せなくて本当にすいません!悪気はないんです悪気はーーー!
ふはは終業式?夏休み?なんですかそれ。明日も部活で一日、明後日も夏期講習で休みなんてない彩霞ですこんばんはー!(ヤケ) 今回は睦月お姉様から素敵な小説を頂いたので、そちらのお礼を優先して書かせていただきました! まだ前編なので、これから後編の「裏」を書きます。R18じゃないですよ(笑) ちなみにリク内容は「むっつり藤堂さん」ですが、この話は全然そうじゃありません。 とりあえず私から言えることはただひとつ。ルルーシュ貴方だまされてるよ!!! この話に出てくる台詞の中に「若紫」とあります。分かる人は分かりますよね、あの計画です! この「表」はちょっとシリアス風味ですが、「裏」は完全にギャグになるかと思われます。ええ、完全に。 ていうかすっごいナチュラルにルルーシュが女の子になって…あれ? ある意味初めての試みでしょうか、最初から最後までルルーシュ視点です! あ、睦月お姉様返品可ですからね!容赦なく叩き返して構いませんから! 初めは、警戒していた。当たり前だ。本国にも、人質として連れてこられたこの国にも、もう僕の、僕達の味方なんてどこにもいないと思っていたから。 それでも、貴方は僕を助けてくれたから。僕に優しく声をかけてくれたから。弱い僕であることをゆるしてくれたから。 裏切られるかもしれないと。それ以前に、叶うはずがないと。赦されるはずがないと誰よりも知っていながら。 僕は貴方を、―――藤堂鏡志朗を、好きになりました。
日本に人質をして送られてから数日。目の前の男、藤堂鏡志朗によって、僕とナナリーは土蔵とはまた違う場所にいた。 だが、どうしてこの男がそんな申し出をするのか。それがルルーシュには理解できない。 (……なんだ、上からの命令か) 少し落胆もしたが、それ以上に安堵した。おそらく枢木首相はともかく、京都六家は今ルルーシュに手を出すつもりはないはず。その行動がブリタニアにとっての絶好の開戦理由になることくらい、いくらなんでも理解しているはずだ。そして目の前の男はどちらかといえば京都の方に属しているらしい。そんな話を何処かで聞いた。それが枢木からの使用人が影で話していたのか、買い物に出かけた時に耳にした世間話だったのか、はたまた別の機会だったかは覚えていないが。 ナナリーは、視界と足の自由を失ってまだ日が浅い。自分だって、努力をしてはいるが、まだ完全にナナリーを介護してやれているとは言えない。それが殊更不自由な環境であるなら、その状態を簡単に改善できるわけがない。ならば、選ぶべき選択肢は。 「有り難う御座います、藤堂中佐。申し訳ないですが、お言葉に甘えさせていただきますね」 にこりと浮かべた笑顔は皇室仕込みの非の付け所の存在しないロイヤルスマイル。 ―――決めて、いたのに。 藤堂鏡志朗と同居を始めて一週間。いい加減藤堂が上からの命令でもなんでもなく、純然たる好意で僕達の世話をすることを申し出たことが理解できた。できてしまった。 何故ならこの男、落ち込むのだ。何故か毎日碌に使っていた気配のなかった台所に立つのだが、出てくる料理はなんだかその、美味しそうには見えない。そして毎回食事の時間にその料理を持ってくるたびに謝り、ひどく落ち込む。確かに味はいいとは言えなかったが、枢木からのものと違って毒など1度も入っていなかったし、(持ってこられた食事の何品かに含まれていた。なので土蔵での数日間はルルーシュが先に毒見をし、毒の入っていないものだけをナナリーに与えていた)そっと台所の様子を伺えば、大の男が一生懸命に悪戦苦闘しつつも料理をしていて、だからルルーシュは結局出された料理を頑張って完食してしまい、「美味しいです」と言ってしまうのだ。その度に藤堂は困ったように苦笑するのだが。 誰も、信じないと決めたのに。ああでもどうしよう。ナナリーは好きだと言っていたし。 「…………若紫?」 藤堂が何か言ったのが聞こえたが、よく聞き取れなかった。何と言ったのか訪ねると何でもないと返された。不思議に思って首を傾げていると、「ルルーシュ君、いつまで経っても堅苦しい呼び方はやめないか」と言われた。「中佐」呼びはどうやら距離感を感じるらしい。なので僕もナナリーに倣って「藤堂さん」と呼ぶことにした。何故か藤堂さんは不満そうに見えた気がしたが、多分気のせいだろう。
「ルルーシュ、どうして貴方だけ無事なの?」 虚ろな目が僕を見ている。母さんはゆっくりと起き上がって、真っ赤な手を僕の頬に這わせた。生温い液体の感触が伝う。僕は動けない。母さんは僕を見ている。 「どうして、私とナナリーだけ。どうして。あなたが、」 続く言葉を聞きたくなかった。逃げ出したかった。目を閉じ、耳を塞ぎ、この世界を拒絶したかった。しかし体は僕の意思に反して動いてはくれなかった。いつの間にか僕の白い服は母さんの血で赤く染まっていた。気味が悪いほど鮮やかで、どす黒い鮮血で赤く紅くアカクあかく!!飲み込んだ唾液は鉄の味がした。母さんは僕を見ている。 「いっそあなたが」「ルルーシュ君!」 ばっと僕は目を見開いた。隣からナナリーの寝息が聞こえる。視界は薄暗いけれど、何処にも赤いものなんて無かった。夢、だったのか。夢。でも、ほんとうは、もしかしたら。 「……大丈夫か?」 かけられる声はどこまでも優しい。やめてほしかった。そんな風に名前を呼ばれたら、今まで頑張ってきたのに、縋りたくなってしまう。 「ルルーシュ君。俺は、君の力になりたいと思っている。俺では、君の不安は取り除けないかもしれないが、話くらいは聞いてやれる。それとも、俺では役不足か?」 首を振る。そうじゃない。そうじゃなくて。僕は、ナナリーのお姉さんで、だから、泣いたりしちゃダメなのに。ナナリーをまもるために、強くあらなきゃいけないのに。 「きっと、僕がナナリーの代わりに撃たれていれば。母さんの代わりに殺されればよかったんだ」 真っ赤に染まることができていたなら。それか、ナナリーのように世界を拒絶できていたなら。どんなに、 「ルルーシュ」 名前を呼ばれた。 「俺は、今ルルーシュに出会うことができてよかったと思っている。今君が無事な体であることを嬉しいと思っている。俺がこう思っておることは、価値にはならないか?」 見上げた藤堂さんは、優しく微笑んでいた。 その日から、僕はナナリーと藤堂さんに挟まれて眠ることになった。悪夢は、見なかった。
「…藤堂さんは、そのさどう?というのの心得があるんですか?」 いつもより柔らかい雰囲気で話す藤堂さんに、少し胸がもやもやして、なんだか悲しくなった。その女の人は、藤堂さんの大事な人なんだろうか。こいびと、とか。 「彼女は軍に玉の輿というか、有望株の男を見つけるためだけに入った変わり者でな。生憎俺は学生の頃からの付き合いだったせいで最初から対象外だったようだが。最初から彼女の本性を知っていたからな。まあ、目的がそんなだから『女性らしさ』というか『日本らしさ』というか、その手のことは徹底的に極めているんだ。―――本性とのギャップがものすごいが…まあ、悪い奴ではない。もう結婚したから前よりは少し丸くなっているだろうし」 よかった、と何故か安堵した自分に戸惑う。でもそれに気付かれたくはなかったから、すぐに了承の意を告げた。 来た同僚だという女の人は、確かに少し変わっているというか、でもその明けっ広げな性格はとても好ましいものだった。ルルーシュを一目見るなり可愛い可愛いと抱きついてくるのには驚いたが、1度稽古に入れば確かに深い教養が窺われ、とてもいい『先生』となった。
『ある日』、僕は藤堂さんに言った。 「ねえ藤堂さん、僕、藤堂さんのお嫁さんになりたいです」 案の定、あっさりと流された。でもこれでいいんだ。実は本気でそう思っているなんて、気付かれなくても。貴方にとっておままごとの延長だとしても、いい。 そして、ブリタニアは日本に宣戦布告し、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアおよびナナリー・ヴィ・ブリタニアは死亡。藤堂鏡志朗は戦場へ赴き、「厳島の奇跡」の呼ばれる場を経て、『奇跡の藤堂』と呼ばれるようになった。 PR この記事にコメントする
お久しぶりです
こんばんは、ご無沙汰しております。未来です。
えーと、これは…<表>サイドなのですよね?それで、(可愛い。とても可愛い)ルルーシュ視点…。 …はっ!って事は、藤堂視点が有るわけなのですねっ?!それが<裏>サイド! 納得いたしました。そして物凄く気になって参りました。予想通りな展開なら、かなり面白い事になっているんじゃあ…(笑)。 (たぶん)壊れ藤堂さん(なのだろうと予測してます)を楽しみにしております! あ、予測が外れている場合、別に壊れてなくても良いですよー。 何だか凄くお忙しそうで、ちょっと心配になってきますが…あの、無理はなさらないように…と言っても、無理しないといけない事もお有りなのだろうとは思いますけれど。暑い日も続いておりますし、体調に気をつけてお過ごしくださいね。 では、失礼いたします。 |
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