忍者ブログ
静謐なる柩。
捏造満載コードギアスの自己満足二次創作サイト。現在休止中。復活は未定。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

課題をやってたら話を書く暇が全くとれませんでした。
やっぱり毎日更新は無謀だったようです。二日連続で執筆時間どころか睡眠すらあやしい。
朝の3時とか4時までやってたので滅茶苦茶眠いです。
やっぱり一週間平均してせいぜい4時間程度の睡眠はきつい…
課題を溜め込んで提出直前に処理する癖のある自分のせいだとはわかってるんですが、やっぱり量が多すぎるとも思うんですよね。


とりあえず長くなりつつあるので途中でぶった切ってます。
後編は書きかけ。今日中に上げるつもりです。

前編の時点ではオールキャラ?でCPなしですが、後編は藤ルルの予定。むしろ藤→ルルですが。
無駄にルルはにょた設定です。これも後編で生きてくる設定のはず!

ちなみにギャグです。後編で藤堂さん若干壊れます。というか壊します!
前編ではまだまとも…かな?

黒の騎士団アジトのラウンジ。
そこには騎士団の幹部一同が集合し、机にあるモノを見て、皆一様に感嘆の息を漏らしていた。

「さっすがゼロよねえ…まさか本当にもってきてくれるなんて」
「本当、どこで買ってきたんだろうなこれ。すごく美味そう…」
「今はもう職人もいないだろうに…」

机の上に所狭しと並べられているのはさまざまな和菓子。
饅頭に羊羹、どら焼きにおはぎに大福その他諸々、どれもとても美味しそうに見えて、つい唾を飲みこんでしまう。

占領されて日本の文化を奪われてから7年、もはや和菓子なんて久しくお目にかかっていない。
この国がブリタニアの管理下にある以上、なかなか売る場所が得られないということも原因の一端ではあるが、そもそも職人がいないのだ。
例えば、たこ焼きなどの屋台は見かけられる。
しかしそれらは家庭で作ったりしたことも昔はあったくらいなのだから、素人でも作ろうと思えば作れる。
だが、和菓子は普通家で作らない。そもそも作り方や材料なんて知ってる人の方が珍しい。
ただでさえそんなに数も多くないだろうに、重なる軍の無差別な攻撃などによって、日本伝統の文化を継いだ職人達はほとんど姿を消してしまった。

それなのに、目の前にあるのは疑いようもなく懐かしの和菓子。
なんだか心なしか輝いて見える気がする。

実は数日前、ラウンジに集まっていた幹部のメンバーは、和菓子の話題で盛り上がっていた。
最初は懐かしんでいるだけだったのだが、途中からだんだんと白熱し、

「あれが美味しかったよな」
「いや、俺は漉し餡じゃないと許せないから」
「何?それは邪道だぞ!?」
「…どっちでもいいんじゃ」
「「よくない!全然違う!!」」
「あーホント和菓子食いたい誰が買って来いよ」
「馬鹿どこに売ってるっていうのよ!」
「ていうかそもそもブリタニアが」
「許すまじブリタニア!!」

と、懐古の念から始まり最終的にブリタニアに対する不満に至り、収集がつかなくなったのだ。
もちろん仕事はそっちのけ。そんなもの手に付くはずがない。
そして暫くしてゼロに「なら私がなんとかしてやるからさっさと仕事につけ!」と追い払われ、そして今に至っているのだ。

「……もー我慢できねえ!さっさと食おうぜ!」
「そ、そうよね!ゼロが折角くれたんだもの、食べちゃいましょう!」
「でも何だか勿体無い気も…」
「だよな…貴重だし、もう少し見ておくのも…」
「…俺は悪いけど先に饅頭もらいっ!いただきまーす!」
「あ、じゃあ私も!」

見るのも貴重になった和菓子を折角の機会だから、ともう少し目に焼き付けておこうとした一同だったが、我慢し切れなかったのか、朝比奈が饅頭に手を伸ばした途端、意見を翻して次々に菓子を手に取り、口へと運んだ。

口の中で、懐かしい味をかみ締めて、嚥下。

―――衝撃が奔った。

「…!何コレ美味っ!」
「ホントすっごく美味しい!甘さも丁度いい感じで」
「……あ、なんか俺ちょっと涙が」
「うめー!おいカレン、そっちのどら焼き取ってくれよ」
「はいはい。それにしても、ホント美味しい…」

あまりの美味しさにどんどん手が進む。
しかも何気に菓子の餡は粒餡と漉し餡の両方が用意してあった。
さすがです、ゼロ!とカレンが心の中で呟いた。

日本人ではないディートハルトとラクシャータもその様子を見て、興味深げに口に入れた。

「あらぁ、結構いけるじゃない。確かに美味しいわぁ」
「これが『ワガシ』ですか。なかなかいけますね」

わりと好評である。

そんな中、そこまで甘いものが好きなわけでもない藤堂は少し離れた場所にいた。
和菓子を食べていた四聖剣はそんな藤堂の様子に気付くと、藤堂の所へと向かう。

「藤堂さんは食べないんですか~?美味しいですよ、コレ」
「いや、俺は…」
「朝比奈!中佐に無理に勧めようとするんじゃない」
「そうだぞ朝比奈。食べるかどうかは藤堂中佐自身が決められることだ」
「えー、でも勿体無いですよ。貴重な機会なんだし、1個だけでもどうですか?」
「……わかった。ではそのおはぎを貰えるか」
「構いませんよ。どうぞ!」

そして、おはぎを一口食べた藤堂は目を見開いた。

「ね、美味しいでしょ藤堂さん!」

にこにこと楽しげに問いかける朝比奈にしかし藤堂は何も答えない。
その藤堂の様子を怪訝に思い、どうしたのか聞こうとしたその時、ドアが開いてゼロとC.C.が現れた。

机の周りに集まって菓子を食べ盛り上がっている一同に、C.C.は眉を寄せた。

「……えらく賑やかだな。一体何を食べているんだ?」
「和菓子だ。お前にも少しやっただろう」
「ああ、アレか。まあ、そこそこの味だったな。やはりピザには劣るが」

そう返したC.C.に、ゼロは呆れたように息を吐く。

そんなやり取りをしているうちに、ゼロが来たことに気がついたカレンとディートハルトが駆け寄ってきた。
カレンは頬を染めて、少し興奮気味にゼロに話しかけた。

「こ、こんばんはゼロ!あの、和菓子、ありがとうございます!とっても美味しいです!」
「そうか、喜んでもらえたなら良かった。たくさん食べてくれ」
「はいっ!」

カレンは本当に嬉しそうに笑って頷いた。ほわほわとなんだか幸せオーラのようなものが見える。

「ゼロ、貴方は相変わらず素晴らしい!ワガシというのもなかなかのものでしたが、やはり貴方が一番ごふっ!」

ゼロに話しかけようとして、いきなり地に伏したディートハルト。
相変わらず幸せオーラを纏ったまま、笑顔のままのカレン。

――今カレンの拳がディートハルトの鳩尾に入ったように見えたのだが気のせいかC.C.
――安心しろ気のせいじゃないぞルルーシュ

以上共犯者のアイコンタクト。

恋する乙女は逞しい。


「……ゼロ」
「…藤堂?どうした」

ちょっと現実逃避をしかけていたゼロの意識を引き戻したのは、珍しく戸惑ったような藤堂の声だった。
四聖剣の4人も少し困惑したようにゼロと藤堂の様子を見ている。

「…その、この和菓子は、一体誰が作ったんだ?」
「誰が作った、って…お店で買ったんじゃないんですか?」

不思議そうに朝比奈が口を挟む。
話を聞いていた面々も内心そう思っていたので同意する。

しかし、ここでC.C.から爆弾発言が落とされた。

「よく手作りだと分かったな。正解だ。それらは全部コイツが作ったぞ」
「……っC.C.!余計なことは言うな!」
『!!!??』

思わず誰もが動きを止め、丁度口の中のものを噴出してしまった者すらいた。

だって、料理。
仮面でマントなゼロが、料理!
あまりにもイメージが一致しない。

だが、ここでその固まった空気をさらに打ち砕く発言が出た。

「つまり、君はルルーシュ君か!」

PR
この記事にコメントする
HN
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]


Designed by A.com
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
リンク
フリーエリア
コードギアスの二次創作を扱っているサイトさんのみリンクフリーです。 ちなみにオンラインブックマークはお断り。捜索系サイトなどへの情報提供もお控えください。 基本更新は不定期。 課題に追われ最近眠くて仕方が無いです。だれか睡眠プリーズ。
最新コメント
[06/18 カツキ]
[06/12 瑠衣]
[06/03 蒼月]
[11/01 菜梨]
[02/19 Lilth]
最新記事
***
(05/30)
(06/28)
(05/19)
(01/04)
(09/23)
プロフィール
HN:
彩霞
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
読書やゲーム。
自己紹介:
基本主人公総受け思考。最近マイナーな方向に突っ走っている気がする。ものすごく、する。
ゲームと読書が大好きです。

なにかあったら「little-prayer.02☆docomo.ne.jp」にメールをどうぞ。☆を@に変えてくださいね!
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析