× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 気が付くと、“僕”は走っていた。 何故走っているのか。 わからない。 何故“走らなければならない”のか。 わからない。 ハッ、ハッ、とまるで獣のように息が弾んでいる。 僕はどのくらい走っていたんだろうか。 僕は“誰か”から逃げているのだろうか。 次々に浮かんでくる疑問。 「―――っ!?」 さらには、警告だとでもいうのか、時折頭に奔るすさまじい痛み。 そろそろ限界が近いことには感づいていた。 ああ、そうだ。 何故そう思ったのかはわからない。けれど確かにそうしなければならないと思ったのだ。 しかし、走る自分の周りを過ぎていくのは見覚えのない風景。 必死に辺りを見回して、大きな建物を見つけた。 それを理解すると、僕は躊躇うことなくその場所へと駆け出した。 大きな門から中に入ると、敷地内には、正面の大きな建物とは別の小さい建物も存在した。 (少しだけでも、休息をとらないと…) 建物まであと少し。無意識に身体が力を抜きかけた瞬間、声が聞こえた。 (人・・・・・っ!?) 咄嗟に近くの茂みに隠れる。 「にしてもビックリよねー。ゼロだっけ?あの格好にもびっくりしたけど、まさか本当に助けちゃうなんてねぇ?」 振り向くと、金髪の女の人と、車椅子に乗った亜麻色の髪の少女が談笑しながら歩いてきていた。 (馬鹿か僕は・・・当然じゃないか、ここに誰も来ないなんて保障は何処にも無かった。 そして、気付かれないままにその場を去ろうとした、その時だった。 「う、ぐ・・・っ」 突然、今までの比ではない激痛が奔る。 (しまった・・・!) 「誰か、いらっしゃるのですか?」 僕がいることに気付き、金髪の女の人が近づいてくる。 (どうする、身体は動きそうにない。どうする!?) 僕の中で何かが突き抜けるような感覚があった。 (違う!!) 咄嗟にその感覚を遮断する。 「ちょっと君、この学園の生徒じゃないわよね? 女の人が何かを言っているのが聞こえた。しかし、どこかその声は遠かった。 「え、ちょっとどうしたのよ!?」 ぷつり、とまるでモニターの画面が途切れるように。 PR この記事にコメントする
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彩霞
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基本主人公総受け思考。最近マイナーな方向に突っ走っている気がする。ものすごく、する。
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