× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 さてさて、朝比奈から『ルルーシュ』に連絡があってから数日。 今はぱっと見ではルルーシュだと気付かれないように、いつもとは違うカジュアルな格好をして、帽子を深めに被っている。 そのため、ルルーシュの運動神経をよく知っている朝比奈が危惧したのはまずルルーシュの安全だ。 ギアスがあるから平気だ、と思わなかったといえば嘘になるが、『切り札』を易々と必要以上に使うのも危険。 ちらり。時計に視線をやる。待ち合わせの3分前、そろそろ来る頃だろうか。
密やかなるユーモレスク
「うわあホントにるーくんだー。改めて会うとなんか夢じゃないって実感するね」 ルルーシュを見つけるや否やぱあっと表情を明るくして駆け寄ってきた朝比奈。 基本的にルルーシュはナナリー以外による必要以上の接近には身構えてしまう。 …にも関わらず、久々に再会した朝比奈に対しては警戒するだけ無駄といわんばかりに。 「だって、好物食べようとしたときに目が覚めた、とかあるでしょ?一番いいところなのに!っていうか」 ごく小さな呟き。微かに拾った朝比奈は、続きを言うよう促す。 「これが、本当に夢であったなら。それなら、どれだけよかっただろうと…そう思ったことなら、あります」 でも、少しは自分の幸せ、夢見てもいいと思うよ。 そう優しく耳元で囁かれ、照れを隠すかのようにルルーシュはぐりぐりと額を押し付けてやった。 「じゃ、そろそろ行こうか。大分るーくん不足も解消したし♪やっぱりぎゅーってしてると落ち着くんだよねえ」 今の朝比奈の格好は、どこにでもありそうなシャツにジーンズ。あとは頭にバンダナを巻いていた。 ぱっと見、何も持っていないように見えるのだが… 「あ、そうそう。はいこれ、アイマスク」 そして、わくわくとその宴会芸用のアイマスクを付けるのを待っている朝比奈から、ルルーシュは無言でバンダナを取り上げた。 「こっちのバンダナでお願いします」 朝比奈は渋々アイマスクをポケットにしまって、ルルーシュの後ろに回って、バンダナで目を覆った。 「どう?苦しくない?」 きつすぎず、かつ緩すぎず。 「それにしても、どうやって連れて行こうかな。声掛けて注意促すだけじゃ絶対転ぶよね…」 確かに、正論である。でもなんだかルルーシュは釈然としなかった。 とりあえず朝比奈はちょっと考えて、思いついた案を述べてみた。 「あ、俺がお姫様抱っこして運ぶとか!」 思いっきり踵をねじこまれて、流石に朝比奈も悲鳴をあげた。いくら鍛えているとはいえども、痛いものは痛いのだ。 「ええと、それじゃあ、手を繋いでいくとか?」 言うとおりに右手を少し上げる。
何度も必死に伸ばした腕は、握り返されることもなく。 そして、アイツは今―――
「ほら、行くよ?」 手から、朝比奈の体温が伝わって来る。 「?何笑ってるの?」 今繋がれている手に、ちょっとあったかい気持ちになったなんて。
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