繋ぎですとりあえず。

コメントを予想以上にたくさんいただけたので、また半分も返信書けてません（汗）
よってお詫びにネタ投下。

９話は天子様が可愛かったです。冒頭の朝比奈さん藤堂さんラクシャータそして千葉さんのエプロンにときめき、ルルの悪役っぷりに大爆笑しました。そして「我が兄上」にも笑いました。シュナ様は別格ですか（笑）
ニーナとスザクに関しては、批判入りそうなのでやめときます。
でもとりあえずニーナはもうちょっとＴＰＯ考えようね！スザク以上に空気読めなくなりつつあるよ！

えーと、小話、ですけど。多分というか絶対異色CP。
女の子×ゼロ（ルル）ですけど、こんなの書くの私だけだろうなあ（笑）
ちなみに神楽耶にはゼロバレ済みだと思ってください。

そういえばテストは散々でした。英語はギリギリ赤点免れました。平均点２０近く下回ってたけど。
数学は…死にました。先生曰く「８０がデッドライン。それ以外はいらん。どっか逝け」。無理でした。


それじゃあ、マイナーにもというか捏造にも程がありますが、それでもよろしければどうぞ！

「天子様っ」
「星刻ーーっ」

攫われた花嫁、中華連邦の幼帝天子。
そしてそれを助けに来た忠義の士、星刻。

どこからどう見ても麗しき主従愛だった。それこそドラマや小説に出てきそうな。

しかし、目を輝かせて天子に告げられた次の台詞で、敵味方問わず、例外を除いて誰もが固まり、耳を疑った。

「星刻…わたしは、わたしは…ゼロのおよめさんになる！」

……えーと？

救出に来た中華連邦側の者達は硬直したまま動かず、黒の騎士団は思わず仮面のリーダーに目を向けた。

（え、なに。もしかしてやっぱり）
（ゼロって…ロリコン？）

だって神楽耶様とかまさにそんな感じだし、C.C.とかカレンとか若い女の子侍らせてるし。
知りたくも無いリーダーの性癖知っちゃったなあと思わず遠い目をする団員たち。

しかしその微妙な空気を、我に返った星刻の叫び声が粉砕した。
だって殺気と怨念がものすごく篭ってる。頑張れば声だけで人を殺せるんじゃないかと思う緑川ボイス。某作品の元公子な腹黒家人が頭を過ぎるぜ。

「ゼロ貴様天子様に何を――！」
「………は？」

だがよく見ればゼロも思わず硬直していた人の１人だった。現状把握ができてない。

（…えっと、天子は今何て言ったんだ？）

聞いてはいたけど理解はできてないらしい。知る人ぞ知るゼロの中身なルルーシュは、想定外の出来事に弱いのはわりかし周知の事実だ。

「とぼけるな貴様が天子様に何かし」
「ちょ、ま、な、何を仰られるんですか天子様っ！？私と貴女の年がいくつ離れていると…っ」
「ブリタニアの皇子殿下との方がはなれてたではないか！」
「いえそれはそうですが！そういう問題ではなく！そもそもなんで私の嫁なんかに…」

ようやく理解したゼロが星刻の言葉を遮り、慌てて天子を諫めるが、天子は何処と吹く風だ。
周囲はむしろ第一皇子のことを出されれば納得。あの年齢差で結婚させられそうになってたんだし、確かになあ。
っていやいや、それにしてもなんでゼロ。なんで年齢・人種・その他諸々が不詳の変な仮面被った男の嫁になんて。
…これは神楽耶様にもいえなくはないが、そこはゼロが日本の救世主だからということで流しておくことにする。

そして天子はにっこりと満面の笑みを浮かべて言った。

「神楽耶が言ってくれたんだ！わたしだったらゼロのそくしつの1人としてみとめてもいいって！」
「余計なこと吹き込んだのは貴女ですか神楽耶様ーーーーっ！？」

思わず叫んだゼロ。明らかに不本意だと分かるその様子に周囲は戸惑った。
あれ、てっきりゼロが何かしたんだと、ていうかゼロの趣味だと思ったのに。違ったんだ。

ほっとしたような、なんだか残念なような。
多分ゼロがそれを知ったら「お前ら私に何を求めているんだ！？」とお怒りになるだろう。だから誰も言わない。命は惜しい。

中華連邦側もゼロが仕組んだことではないと分かって戸惑ったようだが、とにかく天子を説得して連れ戻そうとする。

「天子様！どうか考え直して下さい！そんな怪しい仮面の男の何処が…」
「ゼロはやさしいもん！それにわたしはゼロみたいにキレイな男のひとは初めて見たんだ！かみの毛はさらさらで、肌はすべすべで、目が宝石みたいにキラキラしてるんだ！すっごくキレイでわたしは大好きだ！中華料理つくれるひとはいないだろうからって、わざわざ料理も作ってくれたし、おいしかったし、わたしにちゃんと政治とか、知らなかったいろんなこと教えてくれる！わたしのこと、『子供』扱いしないんだぞ！」

少し興奮気味に、顔を赤らめて話す天子の目はまるで恋する乙女のようで、否、まさしく恋する乙女の目だった。
ていうか素顔見たのか天子。そして見せたのかゼロ。

ゼロに再び視線が集まった。

「…ゼロ」
「………無理矢理連れてきたせいで、怯えていたから…仮面の男よりは安心するかと思ったんだ」

ばつが悪そうに言うゼロ。

まあ確かに銃突きつけてきた仮面の男がいたら怖いだろう。
でもだからと言って仮面を外してしまうのもどうなのか。ていうか美形なのか、そうなのか。なら何故に仮面。

多大に周囲に疑問を撒き散らしつつ、どんどん話は進んでいく。
え、何の話かって？もちろん天子の嫁入り話だ。

「しんぱいしないで、星刻。『せいさい』の神楽耶はお友だちだし、しんせつにしてくれるし、他の『あいじん』の人もいいひとだよ！しーつーとかれんっていうんだ！２人とも強くてかっこいいんだよ！ちゃんとわたしにもやさしくしてくれるから！」

にぱ、と笑って言う天子に、星刻は顔を引き攣らせて、それからゼロを思いっきり睨みつけた。

「ほう、なるほど。君は愛人を囲っているのかゼロ。お盛んなことだな。しかしそんな天子様の教育上悪い場所には…」
「……あいじん？誰が…？……C.C.とカレンが、私の…？ちょっと待てそれは何の話だ！？そして神楽耶様、私は結婚の件に関して正式にお断り申し上げたはずですよねっ！！？」
「あら。でも私は了承した覚えはありませんわよ？」
「私も結婚を承諾した覚えは全く無いんですけどね…！」
「そこは気にしてはいけませんわｗ」
「気にするに決まってるでしょう！！？」

……あれ、こっちもゼロ知らないんだ！？
団員たちの中では神楽耶が妻でC.C.とカレンが愛人というのは暗黙の了解みたいなものだった。
でも本人全く気がつかなかったというか、そのつもりなかったらしい。……あれ、何がどうなって。

「大体C.C.もカレンも何故否定しないんだ！？」
「私は別に構わんぞ。お前ほど理想の嫁も珍しいしな。私が愛人になってやるんだ、有難く思え」
「私も…その、うん。アンタ顔はいいし、ゼロなんだし…別に、嫌では…」

偉そうに踏ん反りかえるC.C.と顔を赤らめてちらちらとゼロを見るカレン。

どうやらこのハーレムの状態にはゼロの意思は全く関与してないらしい。
それはそれで羨ましいが、それにしても何でまた仮面の男がこんなにもててるのか。まさに大宇宙の神秘だ。

しかし、男性陣が抱いた羨望は、次の『自称ゼロの妻（愛人）達』の言葉を聞いて、粉々に砕け散った。

「うーん、なかなか手強いですわねゼロ様は。どうすればいいと思います？二人とも」
「そうだな、既成事実を作るのはどうだ？」
「き、既成事実って…」
「まあ！いい考えですわ！４人がかりでゼロ様を押し倒してしまいましょうか！きっと色っぽくて素敵です！」
「あいつは結構貧弱だからな。女といえども４人もいれば楽々だろう。付き合うぞ、なかなか楽しそうだ」
「………いいかも（ぽそ」

ちょっと待てゼロは下なのかっ！？色っぽいのもゼロなのか！？普通逆じゃないかいろいろと！

「わ、わたしは仲間はずれなのか…？」
「馬鹿か、４人でと言っただろう。ちゃんとお前も頭数に入ってるから安心しろ」
「本当？やったあ！」

そこは喜ぶべきところじゃありません天子様―――！！

ゼロは「きっとこれは夢だもしくは空耳だうんきっとそうに違いない」なんてぶつぶつ呟いて現実逃避していた。
そりゃあ本人目の前にして女が男を襲う算段つけてたら現実から逃げたくもなるだろう。

「ええと、だからね、星刻」

あ、天子様戻ってきた。

「わたしはそっちに戻るつもりはないんだ。わたしはゼロのそくしつとして、りっぱにやくめをはたすの！えっと、だから、その…ごめんなさい」
「ですが、そいつは反逆者です！犯罪者なんですよ！？」
「ゼロにだって、事情があるんだもん…すごく、辛いこと、あったんだもん…わたし、C.C.が教えてくれたから知ってる。なんでゼロになったのか、知ってるから…だから、わたしも…」

思わず泣きそうになったけれど、目をごしごし拭って、天子は告げた。

「ブリタニアをぶっこわして、やさしいせかいをつくる！ゼロはわたしがまもるんだ！」

護るのは天子様なんですか―――！？

うんまあ、そんな状況はおいといて。別の世界から精神が還ってきてないゼロもとりあえずおいといて。
……中華連邦の平定は、思ったより難しくはないかもしれない。